本で始める大人の趣味探し

本で始める、大人の編み物。初めてでも楽しめるやさしい入門

Tags: 編み物, 手芸, ハンドメイド, 趣味, 入門, 書籍

本で始める、大人の編み物。初めてでも楽しめるやさしい入門

何か新しい趣味を始めてみたいけれど、何から手をつけたら良いか分からない。そうお考えの方に、手軽に始められて、心豊かな時間をもたらしてくれる趣味として「編み物」をご紹介いたします。

編み物は、毛糸と針さえあれば、場所を選ばずに自分のペースで進めることができる、大変魅力的な手仕事です。マフラーや帽子といった身につけるものから、バッグ、インテリア小物まで、アイデア次第で様々なものを作り出すことができます。そして何より、手を動かし無心になる時間は、日々の忙しさから離れてリフレッシュするのに最適な方法の一つです。

編み物を「本」を入口に始めるメリット

編み物を始めるにあたり、インターネット上の動画や情報も豊富にありますが、体系的に基礎を学ぶには、やはり良質な入門書や実用書が大変有効です。

まずは「超入門」「初めての編み物」といったタイトルで、基本的な編み方(棒針なら表目、裏目、増減目。かぎ針なら鎖編み、細編み、長編みなど)が丁寧に解説されている本を選んでみるのがおすすめです。最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで必ず身についていきます。

具体的な始め方:道具と最初のステップ

編み物を始めるために必要なものは非常にシンプルです。

  1. 毛糸: 初心者の方は、アクリルやウール混紡など、扱いやすい素材で太めの糸を選ぶのがおすすめです。色が明るく、編み目が分かりやすいものを選ぶと練習しやすいでしょう。価格も手頃なものが多く、まずは一玉から始めてみてください。
  2. 編み針: 主に「棒針」と「かぎ針」があります。
    • 棒針: セーターやマフラーなど、平面的な大きな布を編むのに向いています。両端に目がついているタイプや、輪針などがあります。
    • かぎ針: コースターやモチーフ、あみぐるみなど、立体的・部分的なものを編むのに向いています。先端が「かぎ」になっています。 初心者の方には、比較的簡単な小物が作りやすく、編み方も分かりやすい「かぎ針」から始めることをおすすめすることが多いです。まずはかぎ針の5号〜8号あたりを一本用意してみると良いでしょう(使う毛糸の太さによって適正な号数が本の指定にあります)。
  3. とじ針: 編み終わった糸の始末や、パーツをはぎ合わせる際に使います。毛糸が通る太い針です。
  4. はさみ: 糸を切るために必要です。

これらの道具は、100円ショップや手芸店、オンラインストアで手軽に入手できます。毛糸一玉と針、とじ針、はさみといった最低限のセットであれば、初期費用は2,000円〜3,000円程度で十分に揃えることが可能です。

最初のステップとしては、本の指示に従って、まずは「試し編み」をすることです。基本的な編み方を練習し、糸と針の扱いに慣れることから始めましょう。最初から完璧を目指す必要はありません。多少形がいびつでも、まずは最後まで編んでみるという経験が自信につながります。

編み物がもたらす豊かな時間と継続する喜び

編み物を続けることで得られるのは、単に作品が完成することだけではありません。

最初は簡単なコースターやシュシュから始めて、慣れてきたらマフラーや帽子、そしてウェアへと、少しずつレベルアップしていくことができます。本にはステップアップのための様々な種類の作品が掲載されているので、常に新しい目標を見つけながら続けることができるでしょう。

本以外の情報源との組み合わせ

本で基本的な編み方や編み図の読み方を学んだ後は、YouTubeなどの動画サイトで実際に人が編んでいる手の動きを見てみるのも大変参考になります。また、最近ではSNSやオンラインコミュニティで、他の人の作品を見たり、質問したりすることも容易になりました。

しかし、様々な情報に触れる中でも、手元に一冊、信頼できる入門書があることは、迷った時や基本に戻りたい時に大きな支えとなります。まずは本でしっかりと基礎を固めることをおすすめいたします。

まとめ:一歩踏み出して、編み物の世界へ

新しい趣味を探しているあなたにとって、編み物は手軽に始められ、豊かな時間をもたらしてくれる素晴らしい選択肢の一つです。本を開けば、編み物の世界へのやさしい入口が見つかります。まずは、気に入った毛糸と一冊の入門書を用意して、ゆっくりと針を進めてみてください。きっと、心地よい編み物の時間と、完成した時の大きな喜びに出会えるはずです。